マンガ家に転身したら『漫画家じゃなくていい』って言われて、もっとマンガ描きたくなった話
るびー
2017年からインスタグラムにてコミックエッセイを描く。在外歴16年の価値観と国際結婚や2人の子供達との日常を描き続け、コロナ禍をきっかけに衣装デザイナーからキャリアチェンジ、本格的に漫画に取り組み始めました。
衣装デザイナーでしたが、こんなワケで漫画を描いています
2020年3月、ニューヨークにコロナが上陸したのは少し前でしたが、この月にブロードウェイが当分閉鎖することを決め、私が制作していた衣装も中止を伝えられました。
いつのまにか、マンガを描きたくて描きたくてたまらなくなっていたんです。
降ってきたチャンス
この時ニューヨークはコロナで大打撃大パニックでニュースを見るのも怖いくらい。先が見えないからこそ目の前のこのアイデアにのめり込みました。
私のマンガはインスタ生まれインスタ育ちでして、この時までインスタ規格以外のマンガのフォーマットでは描いたことがありませんでした。(インスタコミックエッセイ文化をご存知の方は説明いらないかもしれませんが、最大10枚まで、コマ割りや効果線などは無くてもよいマンガ形態です)
インスタグラムでコミックエッセイを描き始めたのは、この2年半前の2017年中旬。息子が1歳半で、娘を妊娠した頃に、ほんの息抜きがしたかった。その頃、どんな心境かというと・・
こんな時期だったから、子供が赤ちゃんせんべいに夢中になってる数分間でも描けるように簡単な線で、ごく少ない色で、自分の身の回りに起きている些細なことだけを描いていました。
(ドレスや刺繍デザインの仕事と子育て、そこにインスタマンガって、息抜きと言いながらなぜそんな大変そうなことするんだ?)って思われそうですが
インスタマンガが自分の心を守りながら楽しく家族と暮らせるサイクルだったんです。
インスタでマンガを描き始めて何度も何度も心を救われました。自分が発信することでこんなに誰かを笑わせたり一緒に泣いたりできるものなのかと感動しました。
ありがたいことにフォロワーさんが900人、1万人、5万人と増え続け、イラストや広告案件などのお仕事もいただけるようになりました。
インスタグラムを始めてから2年半、息子は4歳、娘が2歳になった時にはもう、元来の凝り性が戻ってきて、「赤ちゃんのママ」のチューニングが溶けてきたのかもしれませんね。
2020年4月と5月に過去の恋愛を題材にしたマンガ、2作品を描きました。
フルカラーで50ページ越えの作品は、私にとって長編漫画でした。
初めて、有料でも読みたい、と思ってくださる読者がいるのかどうかも知りたかった。心の底から描きたかった作品なので、実際に収入になることを期待して描き始めたわけではありませんが、衣装の仕事をストップしてやることの意味を探していたのだと思います。
そして実際に購入して読んでくださる方が増えるたびに、達成感、安心感などが広がっていった。不思議な感覚です。マンガを描くことで自分の世界がどんどん広がるような感覚です。コロナ禍で2ヶ月全く外に出ていなかったというのに。
やっぱり、コルクに入りたいよ!
3部作である作品の2作品目まで描いた時に、以前すでに一度断られたことのあるクリエイターエージェント、コルクに再打診をお願いしました。
「宇宙兄弟」や「働きマン」の担当編集をしていた佐渡島庸平さんに自分の作品を読んでもらうなんて、狭い家の中何往復も歩き回るほどドキドキしましたが、結果は・・
とても嬉しかった。
自分でアプローチしたのに、信じられないという思いでした。
諦めていたコルクに所属が決まったことで、今までとは違った角度が見えてきたのです。
ジャンルは超えていい、『マンガ家』じゃなくていい。
作るものが衣装から漫画になった。漫画家として受け入れてもらった。
・・・と思っていたのに、担当編集をしてくれることになった佐渡島さんと話して最初に言われたのは
(・・・・へ?)
「今までやってきた服飾への情熱は何も無駄にならない。むしろ全部使えると思って欲しい。いつかマンガでヒットの先に、ファッションブランド作ってもいいんじゃない?」
(ちょ・・ちょっと待って・・・それって・・・)
(夢見せてくれるよっ!!!)
(最高な展開だぜぇぇぇ!!!)
何よりも心を掴まれました。
歩いてきた道も、現在も、未来も。全部繋げて考えてくれていることに、単純猪突猛進思考の私はテンション爆上がりなのでした。
服飾とマンガ、別々だと思っていた事が重なって想いが何倍にもなる時。本当に、大袈裟ではなく、こういう風にクロスオーバーする瞬間が好きで生きてるんだな、と心から思いました。
自分が本来持っている多様性は職業のジャンルを超えて開花することができるのではないか、という視点をもらった瞬間でした。
インスタ生まれインスタ育ち、インスタをいったん出てインスタに帰る
長くなってしまいましたが、これが本題です。
最近Twitterも始めたので、SNSというくくりにするのですが、マンガに本格的に取り組んでみて、やはり面白いのはSNSで発信するマンガだと思います。
インスタマンガを始めた頃のモチベーションは自分の心をご機嫌にするためですが、それが最終的に誰かと共有できるSNSは、私にとってマンガの最高で最強の発信場所なんです。
SNSに集まってくれる人のためにもっと、ずっと描きたいって心から思うのです。
その創作サイクルをフル起動させるためにあった3月からの展開だったのではないかと思っています。長編漫画も、佐渡島さんとの出会いも、コルク所属という変化も全部、またSNSでマンガを描き続ける、というところに帰ってくるため。
そんなわけで
第一幕、RUBY DAYS は終わり。(電子書籍でまとめちゃいました!詳しくはこちら)
第二幕、RUBY DAYSをスタートします。
別にめちゃくちゃ絵や質が変わったとかじゃないんですけど、(まぁそれなりに変わったんですが)新生るびーで心機一転、これまで以上にSNSマンガを楽しくしたいと思ってます。
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この先はるびーの創作活動を面白がってくれる方へお知らせです。
ずっと無料でマンガを描いていたから、抵抗感がなくはないと思いますが・・Note有料マガジンとして開設した『るびーのアトリエ』についてお話しさせてください。(興味のある方だけでOKです)
創作サイクルのブチ上げのため、『るびーのアトリエ』開設しました!
るびーのアトリエ
月額980円
キンドルやアマゾンからの感覚でいうと高いと思います。noteの有料マガジンを始めるのは、こんな場所が欲しいと思っているからです。
裏舞台で制作しているるびーを覗きたい、一緒に遊びたい!と思ってくれる人と、るびーも全力で遊びたい!!ここで盛り上がった熱を表舞台に持って行きたい!
これに尽きます。
ずっとインスタグラムにて活動していたので、公開していい範囲とそうでない範囲はよくわかっています。かなり前衛的な下ネタをブチ込んだりしたこともあるので、SNSトライアンドエラーに関しては理解深めな、るびーです。
そこで思うのが、SNSには載せない部分の裏側をどこで発信できるんだ?ということ。
降ってくる日常ネタ、描きたい願望、発信する喜びはもう稲妻ビッシビシに発生しているのに、SNSで出すのはエラーを出来るだけ考慮した完成品。
しかし完成品のマンガだけではなく、るびーの自由主義を全開にした途中経過を含む創作活動を見れる場所があってもいいのでは?
生活も学びの彩度もそのまま、試行錯誤の苦悩もそのまま、出会いの記録も気づきも、このアトリエ内の閉ざされた空間だから共有できることがあると思います。
現在、るびーを知ってくれている方の中に、もしも『その部分が聞きたい。』という方がいるならば・・・
アトリエのドアをノックして欲しい!!と思うのです。
創作マンガを描いた時に『有料でも読んでくれる人がいる』と感じたのは、とても不思議な感覚でした。とても嬉しかった。敷居を少し作っても、そこを乗り越えて来てくれる人がいる、という関係を感じたからだと思います。
これは誤解のないように言いたいのですが、有料部分を作るからといってSNSなど無料の作品が減るということはない。むしろ逆で、有料部分が活発になるほどに無料の鬼投稿は凄まじいってことなんです。
実際、4月と5月にnoteで有料マンガをリリースした後は、それまで1週間に1回あるかないか程度のコミックエッセイの更新が1週間に9回、加えて24時間限定公開のストーリはほぼ毎日鬼投稿(やりすぎw)になったり、テンションとモチベーションが増す、理想的な創作サイクルになったのでした。
好奇心と天真爛漫な自由主義のアトリエで遊ぼう
年季の入った工業ミシン、刺繍台、布や染料やビーズの詰まった棚でひしめくこのアトリエでマンガを描くるびーがここで心おきなく遊びたい!と思っていることは3つあります
①SNSでポストする前にコミックエッセイを一旦ここに全出ししたい!
インスタグラムでかなりオープンに公開しているように見えますが、ボツにしているものはかなりあります。先ほどメンションしたように、不特定多数が日常で見るものを、というフィルターで淘汰してます。
それを一旦アトリエ内で全て見てもらいたい、意見も聞きたい。担当編集の佐渡島さんと話している内容も書いちゃいたい、と思っています。
毎週火曜日に更新をお約束するのですが、環境の動向、テンションによっては鬼更新です。
②長編マンガも情熱的に描いてるから、プロセス含めて全部見て!
コミックエッセイを描き続けているるのですが、実は長編マンガも裏で描いてます。今描いているものものも、これから描くことが決まっている作品も、決まっていないし、描けるかもわからないけど、るびーの中にある服飾への夢や情熱をかけて描いてみたいと思っている作品もあります。
アトリエの機材、素材、画材をフル動員で研究したいし、外へ出て取材もしたい。マンガのプロットやネーム、キャラクターデザインなどのプロセスは、なかなか表に出す機会がないのですが、ここで公開できたらいいなと思っています。
1ヶ月に2回ボリューム多めで更新する予定です。
③家族もクリエイター仲間もみんな来る
るびーのアトリエですから、ジャスパー(夫)もあーちゃんもフィフィ(子供達)もいます。るびーの作品を担当編集してくれる佐渡島さんも、コルクインディーズで週一回集まって作戦会議しているラッキーズ(チーム名)もいます。
どんな形でオンラインのアトリエに登場するのか?って思いますよね。任せてください、そこはコミックエッセイで土台を築いた(ドヤ)るびーが随時切り取ってお届けします。
るびーにとって日常で起こることは舞台裏だって全部ネタです。元来、あれもしたいこれもしたいもっとしたいもっともっとしたい(ブルーハーツ)を体現しているような人間なので、かなりの面白がり屋を自覚しています。
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そしてこの3つがどんなもんなのか、最初の1ヶ月は無料でぜーんぶ読めます。
ほんのちょっと、のぞいてくれるだけで嬉しかったりもするんです。
るびーのアトリエ試し訪問
よろしくね、ティッツ♡
最後になりましたが、このアトリエに入ってくれる方の呼び名を考えました。
なぜかって、SNSやインスタで使っていた『フォロワーさん』という総称は違和感があると思うのです。
で、思いついたのが・・・
『ティッツ』
(ティッツって・・・TITS?・・え?乳首?www)
ですよね(笑)下ネタが好きだから、ってだけではありません。愛を込めてそう呼びたい。
ティッツとは、最高だな!という意味で多用しちゃうワードです。(平たく言うとスラングですが)ベストオブベスト、最高のひとつまみって意味なのです。
これは大好きなアマゾンプライムのドラマ「マーベラスミセスメイゼル」で、コメディアンになるために奮闘するミッジがマネージャーのスージーと舞台に上がるときに必ずかけ合う魔法の合言葉から来ています。
TITS UP! (胸を張れ!)
ティッツが上を向いていればうまくいく。
『姿勢』とは『姿』の『勢い』と書くんだけれども(急に金八先生調)、このアトリエが姿に勢いのある自由で前向きなティッツで溢れれば、表舞台は絶対最高になるんです!
だからアトリエ内では愛を込めて「ティッツ」と呼ばせてください♡
ティッツアップな主人公のティッツアップなストーリーを毎週お裾分けできるように、これからもティッツアップで頑張ります!
サポートを頂けると、とても励みになります。