綿菓子の弾け飛ぶ少女の世界
「人生で最初にお金を出して買った楽曲は何?」
という質問を友人にされて、思い出したのがこの2枚のCD。
聖夜の天使たち(魔法騎士レイアース) と スリル(布袋寅泰)
小学4・5年生だった私にはこの2つの世界線が混在していました。
お小遣いは変身ヒロインものの作品を多く掲載する漫画雑誌「なかよし」に使っていたので主食は異世界ファンタジーとドタバタラブコメディ。
「なかよし」を買った後の残りのお小遣いで単行本を買うお金は残ってなく、近所の夏祭りやフリーマーケットで手に入るマンガを読んでいる雑食でもありました。
ヤシの木が並ぶ海辺の街だったせいか、「湘南爆走族」や「ホットロード」など、ひと時代前のヤンキー・不良漫画が異常に手に入れやすかった。ヘビーな漫画に出会えたことで、小学4年生の私に何かが芽生えたのでしょうか。
小学校高学年に差し掛かれば性犯罪のターゲットにされることも多く、他人との違いを知ってコンプレックスの芽を育てたりしている時期です。現実を強く生きるために異世界ファンタジーとドタバタラブコメディでは補えなかった何かをロックソングにみつけて、親友みほちゃんの部屋でハム太郎の絵を描きながら一緒に歌ってました。
歌詞の内容について、小学校6年生の頃の担任の先生が素敵なこと言ってたので紹介させてください。
私のクラスでは朝と帰りのホームルームに1回づつ、クラスで選んだ楽曲を1ヶ月間合唱するのを習慣にしていたのですが、JPOP史上最高にCDが売れている時代だったため、選曲はいつも流行の曲で
クラスで「砂の果実」が歌いたいと決まれば「生まれーてこーなければー、本当はよかったーのにー♫」と男女の児童30人が一斉に歌うことを許してくれていたのが、民主主義な永井先生でした。
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